診療科・支援部門のご案内

臨床病理科

当科の紹介

病理検査とは、患者さんの体の一部から採取された組織片の顕微鏡標本を作って、病理医が詳細に観察し、その病名などについて診断を行うものです。

当院の臨床病理科は、病理医1名と臨床検査技師4名(うち、細胞検査士4名)が所属しており、細胞診断、組織診断、術中迅速診断、病理解剖を行っています。

2017年より自動免疫組織化学染色装置が導入され、院内での検査が可能になりました。標本作成から診断までの時間短縮、さらなる診断精度の向上を目指しています。

このページの先頭へ戻る

当科の特長

当科で行っている細胞診断、組織診断、術中迅速診断、病理解剖についてご紹介します。

(1)細胞診断

病変の一部や体液(胸水や腹水、尿など)から得られた細胞をスライドガラスに塗りつけて標本を作製し、顕微鏡で異型細胞の有無を検査します。

細胞採取時の痛みが少なく、患者さんにとって負担の少ない検査です。

<検査対象>
・尿、喀痰、胸水・腹水などの自然に剥離した細胞
・子宮頚部、気管支、口腔内などをブラシでこすり取った細胞
・乳腺、甲状腺リンパ節などを細い針で穿刺吸引して得られた細胞


穿刺吸引細胞診時に標本作製するための道具

当院では乳腺や甲状腺などの穿刺吸引細胞診時には、細胞検査士が現場へ出向き、細胞採取量を確認して標本作製を行っています。
細胞採取不足による再検査を防ぎ、正確な標本作製に努めています。
(2)組織診断
○生検

癌のような悪性の疑いのある病変の一部を、患者さんから直接針やメスで切り取って標本を作製し、顕微鏡で診断を行います。胃や大腸、肺の内視鏡検査を行う際に病変の一部をつまみとったり、皮膚などの病変の一部をメスで切り取ったりして検体を採取します。良性・悪性の鑑別、病変の種類を診断することで、治療方針の決定に役立てています。

○手術材料の組織診断

手術で摘出された臓器から標本を作製し、顕微鏡で診断を行います。生検と同様に良性・悪性の鑑別、病変の種類の診断に加えて、どれくらい進行しているか、病変部位が確かに手術で取り切られているか、追加治療が必要か、転移があるかどうかなどを診断します。


左:顕微鏡による検査を行う場所


右:標本作製を行う場所

■安心で正確な診断のために
全国的に、患者さんの検体取り違えによる医療事故がしばしばニュースで報じられています。
当院では、検体受付〜診断までのすべての行程をバーコードで一元管理しており、標本作製時の検体取り違えや診断時の入力ミスなどを防ぐ仕組みとなっております。
また、病理・細胞診検査業務支援システムを導入しており、電子カルテと連携を行うことで、電子カルテ上で診断結果や病理画像を閲覧できるよう、より効率的な診断を行える環境を整えています。
(3)術中迅速診断

手術前に生検での病理診断ができない場合、手術中に採取された病変組織から標本を作製、顕微鏡で診断を行うことがあります。10〜15分程で診断がなされ、その結果を執刀医へ迅速に連絡することで、より適切な手術方針が決定されます。

また、病変がきちんと取り切られたかどうか確認するため、手術によって取り出された臓器や組織の断端を調べたり、手術で切除すべき範囲を決めるために、がんの転移が疑われる部分を詳しく調べる場合にも、術中迅速診断を行います。


クリオスタット(凍結標本を作製する機械)

(4)病理解剖

ご遺族の承諾のもとに、患者さんのご遺体を解剖させていただくのが病理解剖です。死因の究明、臨床診断との対比(病変の質的・量的な確認)、治療効果の判定、死亡患者遺族に対する有益な情報の提供(感染症や遺伝病)を目的に行います。

このページの先頭へ戻る

診療実績

(単位:件)
診断名 2016年度 2017年度
組織診件数 3,031 2,898
術中迅速組織診件数 141 86
一般細胞診件数 1,269 1,199
婦人科細胞診件数 1,204 1,216
解剖件数 6 6

このページの先頭へ戻る