平成29年度 西宮市立中央病院 病院指標

病院情報公表の目的等
Ⅰ DPCデータに基づく病院情報とは
当院ではDPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆様に情報公開を進めております。この病院指標は、数値やデータを解説化することにより、市民の皆様に当院の特徴や、急性期医療の現状を理解していただくことを目的として公開しております。
現在公開している指標は、平成29年度中(平成29年4月1日~平成30年3月31日)に当院を退院した患者様を集計の対象としています。ただし、DPCの対象外となる自動車賠償責任保険や労災保険、自費、入院後24時間以内の死亡、歯科口腔外科の患者さまは含まれません。

Ⅱ DPCとは
DPC対象病院では、入院期間中に医療資源を最も投入した「傷病名」と、入院期間中に提供される手術、処置、化学療法などの「診療行為」の組み合わせにより14桁のコード(DPCコード)に分類され、それぞれのDPCコードごとに1日あたりの入院料(包括点数)が決定されます。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 500 155 78 90 196 251 623 1171 975 238
Ⅰ定義
①平成29年度中に退院した患者様の年齢階級別の患者数です。
②年齢は、入院時で集計しています。

Ⅱ解説
幅広い年齢層の患者様にご利用いただいております。平均年齢は61.5歳(前年度より0.4歳上昇)ですが、退院された患者様のうち70歳代が最も多く全体の27.4%を占めています。また、70歳以上になると全患者の半数以上を占め、今後も患者様の高齢化が進み、全患者に占める70歳以上の割合は増えることが予想されます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 101 23.43 20.83 17.82 86.35
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 37 12.46 12.34 2.70 76.00
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 27 13.22 13.51 0.00 82.93
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 22 14.64 15.12 13.64 82.77
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 手術・処置等2なし 18 9.39 7.27 0.00 82.93
Ⅰ定義
①平成29年度中に退院した患者様のDPC別の集計です。
②入院後24時間以内に死亡した患者や臓器移植の患者等は集計から除外しています。
③10症例未満の症例は「-」を表示しています。

Ⅱ解説
当院の内科は、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、糖尿病・内分泌内科の専門領域を中心に診療を行なっております。
肺炎や誤嚥性肺炎などの疾患に対しては専門領域に捉われることなく治療を行っています。
その中で、最も多い疾患は誤嚥性肺炎です。前年度の59件から101件と大きく増加しています。誤嚥性肺炎は、本来食道へ入るべきものが誤って気道に入ることで発症します。嚥下機能が低下した高齢者に多く、当院での平均年齢も86歳と非常に高齢になっています。抗菌薬を用いた薬物療法が基本となります。
次に多い疾患は尿路感染です。尿路感染は、腎臓から尿管までの尿路に起こる感染症です。ほとんどが細菌によって起こります。
次に肺炎は、年齢や重症度によってDPCのコードが細かく分かれるため、DPCごとの件数では少なく見えますが、内科の肺炎全体で集計すると125件と内科の中では最も多い症例となります。肺炎は、細菌による感染が主な原因となります。高齢者ほど重症となる傾向にあり、2週間以上の入院になるケースもあります。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 101 3.03 3.59 0.00 69.31
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 59 25.14 19.65 1.69 74.03
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 35 18.06 11.99 0.00 72.69
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 14.19 14.60 28.13 76.13
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし 19 7.05 16.46 5.26 78.84
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
呼吸器内科は肺の悪性腫瘍を中心に治療を行っています。
最も多い疾患は、肺の悪性腫瘍の診断で、気管支鏡検査を目的とした入院です。平均在院日数は3.03日で全国の平均在院日数とほぼ同じです。呼吸器内科全体の約22%がこのDPCコードを選択しています。
 この検査による病理診断に基づいて手術や化学療法などの治療方針が決められます。
 次に多い疾患は間質性肺炎です。間質性肺炎も語尾に肺炎が付きますが、細菌やウイルスが原因となるいわゆる市中肺炎とはまったく異なる病気です。間質性肺炎は、肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、壁が厚く硬くなるため(線維化)、酸素を取り込みにくくなる病気です。原因は多くの場合不明で、原因不明のものは特発性間質性肺炎と言われます。
3番目に多い疾患は、肺の悪性腫瘍のうち化学療法を目的とした入院です。使用する抗がん剤などによってもDPCのコードが分かれ、化学療法を目的とする入院は肺の悪性腫瘍全体では、81件あります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 34 8.09 7.87 0.00 73.50
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 11.54 10.61 0.00 78.79
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 3.00 7.21 0.00 82.19
060100xx03xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 21 7.19 7.21 0.00 74.05
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 18 10.39 8.73 0.00 73.28
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
消化器内科は、胃、大腸の疾患を中心に主に内視鏡治療を行っていますが、選択されるDPCコードが内科系の中でも特に多く平成29年度に選択したDPCのコードは全部で143種類あります。
DPCコード別の集計で最も多いのが、大腸の憩室性疾患です。大腸憩室とは、大腸の一部が腸管内の圧力上昇によって袋状に腸壁の外に突出した小さなくぼみを言い、このくぼみが多発した状態を大腸憩室症といいます。憩室があるだけでは問題ないのですが、憩室炎や憩室出血を引き起こすと入院加療が必要となります。入院による主な治療は腸管安静、抗生剤治療、輸血等です。消化器内科全体の約6%がこのDPCコードを選択しています。
次に多いのが、胆管結石の症例です。胆管結石は胆嚢と十二指腸を繋ぐ管(胆管)にできる結石で、その影響により、胆汁が排出されなくなる病気です。このDPCコードで行っている治療は内視鏡を用いて胆道にステント(人工的な管)を留置することにより胆汁が排出されるようにする、内視鏡的胆道ステント留置術を最も多く実施しています。。
3番目が大腸の内視鏡検査を目的とした入院です。通常は外来で行われますが、高齢者などリスクを伴う方は入院による検査を行っています。
その他、肝胆膵の疾患に対する内視鏡治療や小腸大腸の悪性疾患や炎症性腸疾患の入院治療を行っています。
なお、大腸の悪性腫瘍に対する内視鏡手術のうち内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術は短期滞在手術等基本料3に該当し、この集計からは除外対象となっています。
※短期滞在手術症例(集計対象外)
内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術 91件  平均在院日数 3.76日  平均年齢68.87歳
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 88 4.11 4.62 0.00 73.27
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 3.29 3.19 0.00 72.76
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 21.89 17.71 5.56 87.00
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 4.26 5.68 4.35 74.26
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 20 3.05 3.03 0.00 72.90
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
主に心臓や血管の疾患に対する診療を行いますが、循環器系の全領域を担当しており、各種検査、薬物療法からカテーテルを用いた検査・治療を行っています。
カテーテル検査・治療とは、腕や大腿の血管から細い管(カテーテル)を通して行う検査や、血管の詰まっている場所に風船を拡張したり、ステントを留置する治療を言います。
DPCコード別の集計で最も多いのが、狭心症に対する、心臓カテーテル治療です。特に、経皮的冠動脈ステント留置術を多く実施しています。平均在院日数は全国平均より少し短く4.11日で約94%の方は4日以内で退院しています。循環器内科全体の約25%がこのDPCコードを選択しています。
次に多いのが心臓カテーテル検査を目的とした入院です。検査の目的は、血管の圧を測ったり、造影の検査を行うことで、より正確な診断と病気の状態を判断するためです。治療を目的とした心臓カテーテルよりも1日短い在院日数になっています。
3番目に多いのが心不全で、慢性心不全急性増悪の患者が多く、緊急入院による利尿剤などを使用した薬物療法を中心とした治療を行います。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 18 16.06 15.63 0.00 74.17
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 14 11.93 14.27 0.00 64.14
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 11 20.45 15.87 0.00 75.00
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 - - 11.16 - -
100071xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり85歳未満 - - 12.49 - -
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
糖尿病に関するDPCコードは年齢や末梢循環不全の有無などによって細かく分かれるため、それぞれのコードによる患者数は少なくなっています。
コードの6桁目が「1」のものは、末梢循環不全がある方、14桁目が「1」のものは、85歳以上の方のコードです。
最も多いのが、85歳未満の2型糖尿病で、糖尿病の教育、合併症検査を目的とした入院です。他の診療科で手術をする前に入院にて血糖コントロールを行う場合もあります。
1番目と2番目の違いは、糖尿病以外に糖尿病性末梢循環不全の有無の違いで、1番目のDPCは糖尿病性末梢循環不全を有している症例です。また、1番目から3番目までは入院期間中にインスリン製剤を使用している症例で、DPCコードの12桁目が「1」になっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 19 5.89 6.37 5.26 58.42
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 14.41 15.61 0.00 70.24
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 6.00 7.40 0.00 61.79
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 13 12.46 17.27 0.00 73.08
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 17.49 - -
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
当院の外科は、消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科を中心に診療を行っております。
呼吸器内科医、消化器内科医、放射線科医、看護師などのメディカルスタッフとともにキャンサーボードを開催し、治療方針を決めています。
呼吸器外科、消化器外科では胸腔鏡や腹腔鏡といった低侵襲による手術を推奨しており、肺の悪性腫瘍手術の約70%は胸腔鏡で実施し、結腸(大腸)の悪性腫瘍手術の約95%は腹腔鏡で実施しています。
 平成29年度の症例で最も多いのが、乳がんの手術、次いで結腸がん(大腸がん)の手術、胆嚢炎等による手術となっています。
また、当院では、周術期サポートセンターにおいて、術前・術後を通して、患者様・ご家族が安心して手術を受けられるようにチームアプローチで周術期管理を行っており、術後の早期回復、術後の合併症予防に努めています。

※短期滞在手術症例(集計対象外)
 そけいヘルニア 77件(うち腹腔鏡43件) 平均在院日数3.10日 平均年齢 68.27歳
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 31 51.26 27.09 58.06 81.68
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 17 34.47 19.94 0.00 82.47
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 15 7.40 5.16 0.00 34.20
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 13 4.46 5.21 0.00 64.23
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 - - 19.87 - -
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
整形外科は、大腿骨の骨折により手術を行う症例が最も多くなっています。高齢の方が多く、特に女性が85%を占めています。高齢女性が多い原因のひとつとして骨粗鬆症(これも高齢女性に多い)があげられます。骨粗鬆症になるとちょっとした転倒等でも骨折することがあります。
この症例による手術には人工骨頭挿入術の他に骨折観血的手術(骨を釘やプレートで固定)を行っています。
高齢の方の大腿骨骨折は在院日数が比較的長くなることが多く、継続的なリハビリを目的として、当院の地域包括ケア病棟への転棟やリハビリを専門的に実施する医療機関へ転院することも多いです。
また、当院では手~肘までの疾患も多く、手術等による治療を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 106 3.96 5.94 0.94 1.34
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 94 3.98 6.32 0.00 1.94
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 50 3.06 5.50 0.00 5.10
030270xxxxxxxx 上気道炎 43 3.51 4.84 0.00 2.26
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 3.63 5.70 0.00 2.47
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
当院の小児科では、小児(特に乳幼児)に多い肺炎、喘息等を中心に、ウイルスや細菌による感染症を多く受け入れております。
小児の場合、回復は早く平均在院日数も非常に短くなっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 38 6.92 4.14 0.00 46.71
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 30 7.60 8.95 0.00 69.57
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 28 10.79 8.50 0.00 75.36
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 16 9.44 11.73 0.00 61.50
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし - - 10.89 - -
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
当院の皮膚科で最も多いのは、皮膚の良性腫瘍により手術を行う入院で、入院当日に手術を行い、術後3,4日で退院しています。皮膚科全体の約18%がこのDPCコードを選択しています。
次に多いのは、帯状疱疹です。ウイルスを起因する皮膚湿疹で抗ウイルス薬による治療を行っています。
3番目に多いのは、皮膚の悪性腫瘍の手術を目的とした入院です。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 56 8.50 7.31 0.00 74.79
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 42 8.33 7.64 2.38 74.14
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 24 5.46 5.75 0.00 66.13
110080xx99030x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 18 10.50 14.81 0.00 79.78
11013xxx020xxx 下部尿路疾患 尿道狭窄内視鏡手術等 手術・処置等1なし 10 9.00 6.77 0.00 68.20
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
泌尿器科で、最も多いのが膀胱癌の経尿道的手術(TUR-BT)目的の症例です。経尿道的手術とは、尿道から内視鏡を挿入し先端についている電気メスで腫瘍を切除する手術です。泌尿器科全体の約20%がこのDPCコードを選択しています。
次いで、前立腺肥大の経尿道的手術(HoLEP)目的の症例が多く、こちらも尿道から内視鏡を挿入し肥大化した前立腺腺腫に対してレーザーを用いて切除する手術です。
 当院では平成30年2月にDaVinci(ダ・ヴィンチ)を導入し、前立腺悪性腫瘍に対するロボット支援手術を実施しています。
また、条件により今回の集計から除外されておりますが、地域の診療所の先生方から前立腺がんの疑い等により紹介され、針生検による診断も実施しております。
※短期滞在手術症例(集計対象外)
前立腺針生検 89件 2.56日 70.96歳
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 23 11
大腸癌 17 12 15 18 12
乳癌 15 10 18
肺癌 27 24 72 13 73
肝癌 14
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
Ⅰ定義
①5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の患者数をUICCによる病期分類別と再発に分けて集計しています。
②集計対象期間中に複数回入院した患者様はそれぞれ集計しています。
③10症例未満の場合は「-」を表示しています

Ⅱ解説
UICC病期分類とはT(原発巣の拡がり)・N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)・M(遠隔転移の有無)の3つのカテゴリーによって、各癌をStageⅠ(早期)~StageⅣ(末期)に分類するものです。
「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院において患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 19 8.21 47.11
中等症 86 13.02 77.74
重症 20 18.40 81.70
超重症
不明
Ⅰ定義
①入院の契機となった傷病名又は最も医療資源を投入した傷病名のICD10コードがJ13~J18(肺炎レンサ球菌による肺炎、インフルエンザ球菌による肺炎、その他肺炎)で始まる症例を集計対象としています。
②10症例未満の場合は「-」を表示しています。

Ⅱ解説
日本呼吸器学会(成人市中肺炎診療ガイドライン)の肺炎重症度分類の定義に基づき、重症度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
重症度は、軽症(重症度0)、中等症(重症度1,2)、重症(重症度3)、超重症(重症度4,5)で表しています。
軽症の症例の平均年齢は50歳以下と比較的若いのに対し、重症度が中等症以上になると平均年齢は75歳以上で、高齢者ほど重症度が高い傾向が見られます。治療は抗生剤投与が中心です。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
-
Ⅰ定義
①最も医療資源を投入した傷病のICD10が「I63$」に該当するものを集計しています。
②発症日から「3日以内」「その他」に分けて記載すること。但し、患者数が10未満になることが多い場合は、分けずに合計した数値を記載する。
③10症例未満の場合は「-」を表示しています。

Ⅱ解説
当院では脳疾患の入院治療は行っておらず、急性期の治療に関しては他の医療機関へ転院していただいております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 75 1.36 1.52 0.00 69.91
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 36 1.08 4.89 0.00 72.31
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 21 1.52 23.90 0.00 80.33
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 20 1.20 2.25 0.00 65.35
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 18 1.39 8.00 0.00 73.28
Ⅰ定義
① 平成29年度に退院した患者様の手術別の集計です。
②入院中に複数の手術がある場合は主たる手術のみを集計しています。(入院中に転科し、それぞれの診療科で手術した場合は、医療資源を最も投入した診療科において集計しています)
③軽微な手術は集計対象外としています。(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術など)
④10症例未満の場合は「-」を表示しています。
⑤術前、術後日数には手術日は含めない。(入院翌日に手術をし、手術翌日に退院した場合(入院期間3日):術前日数1日、術後日数1日)

Ⅱ解説
消化器内科の手術は内視鏡手術がほとんどです。
1番目と4番目の症例は、大腸内視鏡により主に大腸のポリープや良性腫瘍を切除する手術(EMR)です。腫瘍の大きさによりKコードが区分されているため、2つに分かれています。EMRは病巣の下に食塩水などを注入し、病巣を浮かせて切除する手術です。EMRは、短期滞在手術等基本料3の対象手術となっているため、短期滞在手術等基本料3を算定した症例は前述の「診断群分類別患者数等」の集計には含まれておりません。
次に多いのが、大きな悪性腫瘍でも切除できる粘膜下層剥離術(ESD)です。早期の大腸癌に対しては、開腹せず内視鏡(EMR・ESD)での治療が可能です。また、胃においても同様の治療を行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 90 1.36 2.22 0.00 73.42
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 30 1.50 6.73 10.00 76.07
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他)
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極)
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
循環器内科の手術は、カテーテルを用いた手術を中心に行っています。
最も多いのは、虚血心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術(心臓カテーテル治療)です。これは、腕や足の血管から心臓まで管を通して、病変を治療する方法です。
次に多いのが閉塞性動脈疾患に対する血管拡張術です。これは、血管が狭窄(狭くなっている)または閉塞(詰まっている)している部分をバルーン(風船)のついたカテーテルで拡げたり、ステントと呼ばれるメッシュの管を留置して血流を確保する手術です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 43 4.60 4.12 0.00 59.07
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 43 0.98 1.09 0.00 68.42
K6335 鼠径ヘルニア手術 36 1.19 1.28 0.00 69.11
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 25 4.56 5.32 0.00 38.20
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 24 0.83 3.46 0.00 35.17
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
外科の手術症例TOP3に挙がっているのは、腹腔鏡下胆のう摘出術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術、鼠径ヘルニア手術となっています。当院では、がんに関する手術は手術区分が分かれるものが多く術式だけで集計した場合には順位を大きく下げてしまいます。
平成29年度のがんの手術症例数(外科のみ)は、肺がん(39例)、乳癌(29例)、結腸がん(34例)、胃がん(22例)、直腸がん(13例)、その他(11例)など多くのがん手術を実施しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 28 5.29 41.18 46.43 78.32
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 24 4.21 18.08 4.17 60.38
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 13 2.38 34.69 7.69 80.08
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 11 11.00 35.82 72.73 81.27
K0463 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) 10 2.20 17.30 0.00 53.20
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
当院では、骨折による手術が多くなっています。また。平均年齢も70歳後半以上となっており、高齢者の転倒の際に骨折する症例が多いです。
人工骨頭挿入術は、骨折観血的手術でも固定困難な場合や患者様が高齢で早期離床が必要な場合に行われる手術です。
骨折観血的手術とは、重度な骨折の場合にギプス等での固定では治療困難な場合に、皮膚を切開し、骨を直接固定する手術です。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 35 0.66 8.91 0.00 75.03
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 13 0.77 5.92 0.00 52.69
K0021 デブリードマン(100cm2未満)
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満)
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満)
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
皮膚科では皮膚の悪性腫瘍に対する手術を中心に行っており、その他の手術は主に外来通院で行っています。
<露出部>とは、頭部、首回り、肘から手、膝から足にかけての部分をいいます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 64 1.39 5.94 0.00 74.28
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 41 1.07 6.20 2.44 74.05
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 23 1.91 2.52 0.00 65.35
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 10 1.00 10.90 0.00 68.80
K821 尿道狭窄内視鏡手術 10 1.00 7.00 0.00 68.20
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
1位から3位までの順位は診療科別の診断群別患者数と同じです。膀胱悪性腫瘍手術の件数が違うのは同じ病名、同じ手術であっても実施した処置などに違いがあれば診断群分類(DPCコード)が異なるためです。
 また、2018年2月にDaVinchi(ダヴィンチ)を導入し、前立腺悪性腫瘍のロボット支援手術を開始いたしました。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 257 0.00 1.11 0.00 76.99
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合)
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
当院の眼科では白内障の手術を実施しています。概ね1泊2日~2泊3日で退院される症例がほとんどです。
現在では診療所等で日帰り手術も行われていますが、当院では手術が高リスクとなる方(糖尿病、がん患者、独居高齢者、歩行困難者、他眼視力不良者など)を入院により治療しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 10 0.23
180010 敗血症 同一 26 0.61
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.30
異なる
Ⅰ定義
①最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症に該当したものを集計しています。
②該当の傷病名が入院の契機となった傷病名と「同一」か「異なる」かに分けて集計しています。
③発生率の分母は集計対象となる全退院患者です。
④10症例未満の場合は「-」を表示しています。

Ⅱ解説
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、全身の血管に小さな血栓が多発する状態です。DICには必ず基礎疾患があり、がんや敗血症などがDICを引き起こす可能性があります。
敗血症は、血液に病原菌が入り全身に炎症を引き起こす状態です。敗血症は免疫力が低下している、高齢者やがん患者などに発症する可能性がある疾患です。
いずれの疾患も臓器不全に至る可能性のある重篤な疾患です。
手術処置等の合併症は、術後の出血や感染症、適正投与された薬剤の副作用などが含まれます。
手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って施行していますが、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
また、当院では感染対策チームや周術期管理チーム、DVT予防チームなどが院内感染や術後感染、術後合併症を起こさないようにするために活動しています。
更新履歴
2018/9/25
DPCに基づく病院指標を公開しました